サクマは親の転勤で学校を転々としており、クラスにもうまく馴染めなかった。そんな時に出会ったのが同じアパートに住んでいた年下の男の子「ハヤメ」だ。ハヤメは無邪気にサクマのことをお兄ちゃんと慕ってくれる。学校が終われば夕方のチャイムが鳴るまで一緒に遊ぶ。そんな幸せな日々が続いたのも束の間、サクマは中学卒業を機にまた引っ越すことになる。別れ際に段々と小さくなっていくハヤメに手を振るサクマ。そんな別れから今日でちょうど十年が経つ。「サクマ兄ちゃんだよね?俺のこと、覚えてる?」

















同人作品名:果報を待っていた
同人作家:Luc