昔々、澄んだ海の底に、とても美しい人魚の王子がいました。七人姉弟の末っ子・メロルは、その歌声でどんな生き物も一瞬で魅了してしまう特別な存在。あまりの才能に、親である海の王は“我が子たちの歌声を世界に広めたい”と劇団をつくり、メロルは瞬く間に海の人気者となっていきました。ある日、海面へ舞台の視察に向かったメロルは、豪華客船に乗るひとりの青年に目を奪われます。聡明で穏やかな瞳を持つその男――ウィルに、メロルは生まれて初めて“恋心”に似た感情を抱くのでした。しかし突然の嵐が船を襲い、ウィルは海へと投げ出されてしまいます。人間は人魚界にとって“部外者”であり忌み嫌われる存在。それでもメロルは迷わず彼の後を追い、命を救おうとします。“それがどんな運命を呼び寄せるのかも知らずに――”人魚の王子・メロル、人間の王子・ウィル、そして“悪魔”と呼ばれるメンダコのクラート。三つの魂が交差する、誰も知らない人魚物語が始まる――。










































同人作品名:人魚と王子とウソツキ悪魔
同人作家:ときしば








