「運命の番なんて、物語の中の話だと思っていた。」Ωである颯(はやと)は、抑制剤を欠かさず服用し、自分のバース性と距離を保ちながら生活していた。友人から聞かされる“運命の番に出会えば、理性など吹き飛び、本能のまま惹かれ合う”という話も、どこか他人事だった。――だが、その瞬間は突然訪れる。乗車率120%の満員電車の中で、颯は甘く抗えない香りを感じた。理屈ではなく本能が告げる。これは、運命の番の匂いだと。翌日、大学帰りの電車で颯は痴漢被害に遭う。怒りと恐怖が頂点に達したその時、割って入ってきた一人の男――αの旭(あさひ)が、もみ合いの末に倒れてしまう。医務室で目を覚ました旭と視線が交わった瞬間、昨日と同じ甘い香りが溢れ出し、二人は互いを“探していた相手”だと悟ってしまう。香りに当てられ、理性を失いかける颯。正気に戻り、相手が年下だと知って青ざめるも、それでも抗えない引力が二人を引き寄せる。本当に自分たちは“運命の番”なのか――戸惑いと本能の狭間で、無知な二人は答えを探し始める。運命に振り回されるΩとαの、ラブコメオメガバースストーリー。

































同人作品名:無知のちツガイ
同人作家:ほじゃな








