記憶を失い、奴隷として生きていたサラ。自分が何者なのかさえ思い出せない彼女の頭には、なぜか「王宮へおいで」という謎の声だけが繰り返し響いていた。この国では昔から、「女は王宮に近づいてはいけない」と言い伝えられている。国王は悪魔に憑かれ、若い女性を王宮へ連れ去っている――そんな恐ろしい噂を知りながらも、サラは導かれるように王宮へとたどり着く。そこで出会ったのは、悪魔憑きと恐れられる国王クラウディオ。しかし実際の彼は噂とは違い、身分の低いサラにも優しく接し、一人の人間として大切に扱ってくれた。その温かさに、サラの心は少しずつ惹かれていく。だがクラウディオの中には、確かに人ならざる何かが潜んでいた。時折抑えきれない衝動に支配される彼と、それでもそばにいたいと願ってしまうサラ。やがて二人の出会いは、王家に隠された秘密とサラ自身の失われた記憶へと繋がっていき――。





































作品名:捧げられた奴○は悪魔憑きの王を虜にする
作家:蜜野このみ








